CAD資格を身につけるには、最低限コンピュータの知識と製図の知識が求められます。
これらを一から学ぶのは遅いので、先にコンピュータのことと製図のことを学んでから、CAD資格講座を受けたほうが良いでしょう。
目次
製図の線を学んでおこう
製図では外形線や寸法線などの少し特殊な線を用いて製図することになるため、CADでもこの線の性質を理解していないといけません。
CADではこれらの線を手書きしないですむというだけで、設計した後に自身で線の種類を指定していかないといけないため、結局線の区別や選択ができるレベルに理解していないと製図そのものができません。
トレースや真似をして書くような場合でも、これらがわかっていないと真似すらできないため、学ぶことが一気に増えすぎてしまって大変になります。
事前に少しでも学んでおいて、製図の基本を理解しやすいようにしておきましょう。製図に必要な基礎知識はそれほど多くはないですが、線の選び方や目的ごとに異なる線の選び方を理解しておくと良いでしょう。
コンピュータの知識が必要
CADのソフトウェアをスムーズに使いこなすには、最低限パソコンの操作ができないと不便です。
ファイルの操作、コピペ、新しいフォルダの作り方に加えて、ファイルをZIP圧縮して共有する方法や、Dropbox、GoogleDriveなどを使用してデータのやり取りをするなど、CAD以外の必要操作が意外と多いため、さまざまなアプリケーションの操作やファイル操作には慣れておきましょう。
タイピングやファイル名の付け方などもある程度慣れが必要です。設計や製図に添付する文書を作らないといけない場合もあるため、ファイル共有、データ共有がかんたんにできるように操作に慣れましょう。
ノートパソコンでは処理力に限界があるため、できればデスクトップPCを用いて操作したほうが良いです。
CAD資格学習と暗記
CADの操作を覚えるのは、パソコンの前で操作しながら覚えればそれほど難しくはないですが、どうしてもその操作方法の暗記には限界があります。
きちんと暗記しても複数の操作をしないといけない場合は手順を覚えきれなかったり、手順が混ざったりするため、しっかり覚えられるように脳トレなどを欠かさないことも大切です。
時には、製図がうまくいかずにファイルを別々に作って結合するなど、一部パズルのような工夫が求められるため、かなり頭脳を使う仕事になると考えておいたほうが良いでしょう。
CAD資格の取得を目指すときにも前提となるスキルや知識がいくつかあるため、講座でそれらすべてを学べると思わずに、基本的なものは自分自身で身につけられるようにしましょう。